ベーチェット病の発症5〜保険に入ってる?〜
色々なクリニックを回っても、症状の原因がつかめず、
勤務先の病院の医師に診てもらったところ、膠原病の疑いがあると診断されました。
さらに詳しい検査をするため、血液検査とともに、
赤く腫れ上がった皮膚の生検を行うことになりました。
生検は、診察室の近くにある処置室で行われます。
処置は診察した医師ではなく、研修医が担当します。
ベッドに横になると、まずは生検で取る皮膚の周囲に、
局所麻酔薬を注射していきます。局所麻酔薬を注入するときはかなり痛みます。
だんだんと感覚がなくなってきたところで、医師に「行きますよ」と声をかけられ、
パチンと音がしました。生検はこの一瞬で終わりです。
局所麻酔の注射に比べれば、なんて事ありませんでした。
予想に反して、ここからが大変でした。
生検部は丸く皮膚を取ってしまっているため、そこを覆い隠すように
皮膚を縫い合わせる必要があります。しかし女性医師であったため力が足りず、
皮膚を引っ張りながら縫いつけることができません。
結局、近くにいた男性医師が2人がかりで手伝い、
麻酔が切れてきた私は痛い思いをしながら、
生検の倍以上の時間をかけて縫い終わりました。
診察が終わると、知り合いの医師から電話がかかってきました。
前日に今までの経緯と、病院の医師に診てもらうことをメールで伝えていました。
彼は今までの経緯から、自分もベーチェット病の可能性が高いと思うと言いました。
そして「もう診察終わっちゃったかな?終わってなかったら、まずは保険に入って!」
と、私が全く予想していなかったことを言い出しました。
医師に診てもらってからでは、保険に入りづらくなることを心配してくれたようです。
しかし、時すでに遅し。診察は終わっていました。